広島大学大学院 医系科学研究科 博士課程前期 総合健康科学専攻
遺伝カウンセラー養成コース
Ⅰ. 養成課程の正式名称
広島大学大学院医系科学研究科博士課程前期総合健康科学専攻遺伝カウンセラー養成コース
養成課程所在地
〒734-8553広島県広島市南区霞一丁目2番3号
- 電話:082-257-5051
- FAX :082-257-5278
事務連絡先
霞地区運営支援部学生支援グループ(大学院担当)
- 電話:082-257-1538,5051
- FAX:082-257-5278
Ⅱ. 養成課程の責任者名(所属及び職名)

Ⅲ. 養成課程の概要
1.教育理念
1-a. 取得可能な学位
修士(医科学),修士(歯科学),修士(公衆衛生学),修士(薬科学),修士(看護学),修士(保健学),修士(口腔健康科学),修士(学術)
1-b. ディプロマポリシー(大学院および養成課程)
<大学院>
医系科学研究科博士課程前期総合健康科学専攻では,教育上の目的に沿った人材の育成を目標とし,次の方針に従って当該学位を授与する。
以下の能力を身に付け,所定の単位数を修得し,修士論文若しくは特定の課題についての研究の成果の審査及び最終試験又は博士論文研究基礎力審査に合格した学生に,研究テーマ及び専門領域に応じて「修士(医科学),修士(歯科学),修士(公衆衛生学),修士(薬科学),修士(看護学),修士(保健学),修士(口腔健康科学),修士(学術)」のいずれかの学位を授与する。
- 専門分野における高度な知識と研究力を有している。
- 幅広く深い教養と狭い専門領域にとらわれない広い視野を有している。
- 未体験の事態でも対応可能な高度な論理力と複眼的思考力に裏打ちされた課題発見能力を有している。
- 学際的・国際的なコミュニケーション能力を有し,多分野の専門家で構成されるチームの一員として社会における様々な課題解決に取り組む行動力を有している。
- 修士学位取得者としての使命を自覚し,高い倫理観を有している。
<養成課程>
選択した各プログラムのディプローマポリシーに示された能力を身に付け,かつ,所定の単位数を修得し,研究指導を受け,修士論文若しくは特定の課題についての研究の成果の審査及び最終試験又は博士論文研究基礎力審査に合格した学生に,研究テーマ及び専門領域に応じて「修士(医科学),修士(歯科学),修士(公衆衛生学),修士(薬科学),修士(看護学),修士(保健学),修士(口腔健康科学),修士(学術)」のいずれかの学位を授与する。
- 最新の遺伝医学・遺伝医療に関する豊かな学識を身に付けている。
- 高度医療専門職者として遺伝カウンセリングを行う技術を身に付けている。
- 遺伝医学に関する高い倫理観を持ち、倫理的・法的・社会的課題(Ethical-legal-social issues: ELSI)に対応できる
- 主治医や他の診療部門との協力関係によるチーム医療を担う一員としてカウンセリング・コミュニケーション技術を身に付けている。
- 患者の意思及び価値観の尊重,共有的意思決定に関する基本的態度を身に付けている。
- 認定遺伝カウンセラー認定試験の受験資格を得るために必要な知識・技術を身に付けている。
1-c. カリキュラムポリシー(大学院および養成課程)
<大学院>
医系科学研究科博士課程前期総合健康科学専攻では,ディプロマ・ポリシーに示す目標を学生が達成できるように,以下の方針で教育課程を編成し,実施する。
学生が自分の専門以外の分野に触れる機会を増やし,広い範囲から研究テーマを見つけ,また研究テーマの変更や進路の選択が柔軟に行えるような環境,さらに,学生が社会とのつながりを意識し,開かれた問題意識を持ち,新たな発想ができるような環境を提供するため,以下のように教育課程を編成し,実施する。
- それぞれの専門分野で必要な高度な専門的知識と能力の獲得を促すため,専攻分野に関連する専門科目を体系的に提供する。
- 研究科や専門領域を超えた広い視野と社会への関心や問題意識を涵養し,「持続可能な発展を導く科学」としてどのような貢献が可能であるかの考察を深めるための科目やキャリアパスを拡げるための科目を大学院共通科目として開設する。
- 医系科学分野において共通基盤となる能力を涵養するため,生命・医療倫理及び多職種連携に関する科目を必修とした研究科共通科目を開設する。
- 主として専攻する領域以外の授業科目の履修を必修とする。また,専門領域の異なるゼミの履修や研究指導を受けることにより修得した単位を修了要件とすることができる。
- 研究指導は主指導教員と,主指導教員とは専門の異なる教員を含む2人以上の副指導教員との複数指導体制とする。
- 異なる分野の専門家がチームとして取り組む研究プロジェクトへ参加することにより,修了要件とすることができる単位を修得できる。
上記のように編成した教育課程では,講義,実技,演習等の教育内容に応じて, アクティブラーニング,体験型学習,オンライン教育なども活用した教育,学習を実践する。 学修成果については,シラバスに成績評価基準を明示した上で厳格な成績評価を行う。また,学位審査の実施に際しては,医系科学研究科の定める基準により評価する。
<養成課程>
ディプロマ・ポリシーに基づき,以下の方針のもとに教育課程を編成し,実施する。
- カリキュラムは,講義,演習及び特別研究から構成される。
- 生命・医療倫理に関する科目を必修とし,豊かな人間性を涵養する。
- それぞれの専門分野や高度先進医療の研究に必要な倫理及び研究法の基礎,さらに幅広い専門知識の修得を可能とするオムニバス講義を共通科目として設定する。
- 専門科目の講義は,包括的な専門知識の修得を可能にするために,分野を超えて実施する。
- 遺伝カウンセリングの演習を充実する。
- 認定遺伝カウンセラー制度委員会が定めた認定遺伝カウンセラーの基盤となる知識、技術、態度の全てにおけるコンピテンシーを習得し、認定遺伝カウンセラー認定試験の受験資格の要件を満たす科目の履修により,認定遺伝カウンセラー認定試験の受験資格を得るために必要な知識・能力を習得する。
2.到達目標とカリキュラム
2-a. 修了に必要な単位数 および 単位上限の有無
学位プログラム名称 | 学位プログラム修了要件単位数 | 単位上限数 |
保健科学プログラム | 30(うち,12単位は本養成コース単位数に含まれる) | 無 |
薬科学プログラム | 30(うち,12単位は本養成コース単位数に含まれる) | |
公衆衛生学プログラム | 30(うち,10単位は本養成コース単位数に含まれる) | |
医学物理士プログラム | 30(うち, 8単位は本養成コース単位数に含まれる) | |
生命医療科学プログラム | 33(うち,12単位は本養成コース単位数に含まれる) |
3.学生の定員と選抜入試の概要
3-a. アドミッションポリシー(大学院および養成課程)
<大学院>
医系科学研究科博士課程前期総合健康科学専攻では、ディプロマ・ポリシー及びカリキュラム・ポリシーを踏まえ、入学前に以下のような志や意欲をもち、それに必要な基礎学力を持つ学生の入学を期待する。
広島大学の理念に共感し、現在の人類社会が抱える課題又は今後抱えるかもしれない課題に、自らの教養、健康科学における高度な知識、能力及び行動力によりチャレンジすることで、多様性を育む自由で平和な国際社会の構築に貢献しようとする意欲を持つ人
幅広い教養と共に、狭い専門領域にとらわれない広い視野と健康科学における高度な知識と研究能力を身に付け、「持続可能な発展を導く科学」としての平和科学の創生を目指す人、又は学問での研鑽の成果を還元することにより地域や国際社会に貢献したいという志を持つ人
世界中から好奇心にあふれる若者や学び直しの社会人が集う、世界トップレベルの教育・研究環境を提供するキャンパスで、多様性に関する理解と国際的なコミュニケーション能力を身に付け、持続可能な共生社会を実現しようとする意欲を持つ人
これらの人を受け入れるため、それぞれのディプロマ・ポリシー及びカリキュラム・ポリシーを踏まえ、面接試験、学力試験、外部試験等を用いた多面的・総合的な評価による選抜を実施する。
<養成課程>
遺伝カウンセラー養成コースでは、臨床遺伝学の知識・カウンセリング技術のみならず豊かな感性と教養を持ち、国際社会や地域社会に貢献し、未来を拓く人間性溢れる遺伝カウンセラーを養成するため、次のような学生を求めます。
遺伝に関する問題に悩む人たちの立場を理解し、心優しく寄り添いながら、適切な遺伝情報や社会の支援体制などの情報を提供して、クライエントの自律的な意思決定を支援しようという気持ちとそれを可能にする技量を持つ人
新しい分野である遺伝医療に対応できる高度な知識を持ち、カウンセリング理論と技法を専門的に学び、高い倫理観とコミュニケーション能力をもった教育者・研究者として、国際的にも地域においても活躍する意欲のある人
中国四国地方における各大学、医療機関において、認定遺伝カウンセラーとして主治医や他の診療部門との協力関係(チーム)を構成・維持して、遺伝子診療・遺伝カウンセリング体制整備に貢献することを目指す人
遺伝医療の分野において、医療技術を提供したり研究を行う立場とは一線を画し、独立した立場から患者を援助し、倫理的・法的・社会的課題(Ethical-legal-social issues: ELSI)に対応し、遺伝リテラシーの醸成に貢献する意欲のある人
3-c. 選抜手続き(試験科目等)
選抜試験は,広島大学大学院医系科学研究科総合健康科学専攻の博士課程前期の学生募集要項に基づいて行い,選抜方法は学力試験(口述試験 及び 筆記試験)によって行われる。
3-e. 募集人数
若干名。募集人数は,本研究科博士課程前期総合健康科学専攻の募集人数74名の中に含まれる。
4.大学の規程(養成課程設置の根拠となる学則)
「広島大学大学院医系科学研究科細則」
https://education.joureikun.jp/hiroshima_univ/act/frame/frame110000942.htm